大人の RIKA 教室

H26 年春期 第 3 回 (6 月 21 日)「“プチフルーツ食” は世界を救う!?」~フルーツを食べて、人も地球もキラキラ~

講演会お知らせ
講師
中野 瑞樹 氏
元・東大教員、スーパーフルーター
日時
6 月 21 日 (土) 14:00~16:00
場所
中部大学 5 号館 2F 521 教室

講演要旨

フルーツ食とは

講師の中野瑞樹氏は、1728 日間連続、フルーツ中心の「果実食」を実践中の方です。

(水・お茶などの飲料も摂らず、米・パンなどの穀類、野菜類 (果菜を除く)、肉・魚も一切摂らない)。

果実以外には塩を摂取しています。

フルーツとは

皆さんにとって「フルーツ」とはどのような位置づけのものでしょうか。

「高い」「デザート」「あまり食べない」「あれば食べる」「主食にはならない」……

というイメージを持つ方が多いようです。

フルーツ食による体感

講演の様子 参加者の皆さん (希望者) にフルーツのおやつが配られました。

ある程度フルーツ食を行うと、個人差はあるものの体感を得られる。

特に午前中にフルーツ食を行うことがおすすめ。

  • お通じがよくなる
  • 美肌効果
  • 体臭の改善
  • 爪や髪の伸びる速度が速くなる
  • 中性脂肪値が正常に
  • 痩せる、小顔に、くびれができる

………など

フルーツと健康

欧米人は一日あたり 300-400g のフルーツを摂取しています。

一方日本人は 144g です。特に成人の果物摂取量は 102.4g しかありません (H22 厚生労働省国民健康・栄養調査)。

アメリカでもフルーツと野菜の摂取振興策をとった結果、1991 年以降ガン死亡率が低下しています (2003 年以降はガン死亡者数も低下)。

この結果を受けて我が国の厚生労働省、農林水産省は食事バランスガイドの中で、「毎日フルーツの 200g の摂取」を推奨していますが、残念ながら戦後日本人の果物摂取量は低下しています。

現代病を多く抱えた日本人にとって、フルーツは必須食品であり、食べなくてもよい、御口直しのデザートではありません。

おすすめのフルーツの摂り方

  • 朝一番に摂る:水分の多い果物を
  • 食事の前に摂る:食後よりも効果的です
  • 無理をしない:決して無理をせず楽しくいただきましょう

フルーツの選び方、カットの仕方 etc.

講演の様子
バナナのシュガースポット

魔法の液体をかけると……?

スイカの切り方 (タネのないスイカを盛り付ける方法)

スイカは赤い身の部分だけでなく、白い皮、緑の皮まで食べられ、緑の部分は特に栄養価が高い。

(ぬか漬けなどの調理方法の具体例についても紹介していただきました)

講演の様子
講演の様子
フルーツの気持ち リンゴを輪切りにすると…
講演の様子
講演の様子 熱心に講演を聞く参加者。

宗教とフルーツ

講演の様子

世界には色々な宗教があり、それぞれに食に関して禁忌事項があります。

どの宗教を見てもフルーツ食を禁止している宗教はありません。

日本の古事記を調べてもフルーツは神様と縁の深い食べ物であることが分かります。

緑の砂漠

くまモンは人気キャラクターになりましたが、熊本県には「クマ」は生息していません (絶滅)。

日本本土にはかつて「世界最大のオオカミ (エゾオオカミ)」と「世界最小のオオカミ (ニホンオオカミ)」が生息していましたが、明治以降、人による駆除の結果、いずれも絶滅しました。古来、オオカミは日本人にとって共生の対象でした。

最近のイノシシやシカ、クマによる獣害はオオカミの絶滅に起因しています。

日本国土の 70% は森林ですが、森林の 30% は生態系の死んだ “緑の砂漠” です。

戦後の植林政策によって杉林が増えましたが、その後の林業の衰退により放置された状態になっています。

植え替えは真冬に作業を行う必要があるなど、ボランティアに依存している現状では、本来の生きた生態系に戻すことは現実的には不可能です。

水戦争にフルーツを

講演の様子

21 世紀は水をめぐる争いが勃発すると言われています。

国連によると、毎日 1600 人の方たちが汚染された水を飲むことにより死亡しています。

井戸を掘るよりも簡単な方法として、スイカを植えることができます。

スイカを割るときれいな水分を摂取することができます。水不足問題にも解決の糸口を見出せます。

参加者からの質問

Q
  • 中野先生はフルーツ食の実験をされて体調は悪くなっていませんか?
  • 季節によって出回るフルーツが変わるので経費が高くなりませんか?
A
徐々に行っており健康です。旬のものを選んで食べています。
Q
外出の際はどうされていますか。
A
容器に小分けして持ち歩いています。居酒屋さんで「フルーツ」のメニューがあればいいのですが (笑)。
Q
日本は OECD 諸国で最も農薬使用量が多いですが、残留農薬についてはいかがでしょうか。
A
  • 大阪の市場では定期的に検査を行っています。
  • 消費者の意識が変わり、減農薬を求める声が多くなると生産者の体制も変わってくると思います。
  • 環境という面と健康という面はまた別の見方が必要と考えています。

参加者の感想

  • これから自信をもってフルーツを沢山食べます。
  • フルーツだけ食べているといってもお茶や水は飲むと思っていました。
  • スイカの緑の皮を食べる方法は参考になり、家で試してみたい。
  • フルーツは好きでしたが、中性脂肪の値が気になり控えていました。これから食べ方を変えてみようと思います。
  • フルーツのカット方法参考になりました。
  • 身を呈してフルーツに徹する姿に感動
  • とても楽しかった。もっと長くてもよかった。
  • お話が生き生きととても楽しく聞き惚れてしまった。
  • 植物が果実に害のある物質を溜めこまない機能があることを知った。
  • 聞いたことのない話ばかりで面白かった。
  • 果物の体によい食べ方など日常的なことだけでなく、果物のもつ成分や機能、経済との関わりなど様々なことを実体験からお聞きすることができて勉強になった。
  • 今まで常識だった「食後に果物を食べること」や「皮をむいて食べること」、 「タテに切ること」がこのセミナーを通して覆されました。
  • これからはフルーツをよく食べるようにしたいと思いました。
  • 消費者の意識と行動が変わればよい方向に向かうのではないかと感じた。
  • 日本の果樹農家が獣害で悩んでいる問題をフルーツで解決できるという話が印象的だった。
  • ただ単にフルーツがいいというのでなく、宗教的・歴史的・環境的・将来を見据えてフルーツがよいことが分かった。
  • 汚い水を飲ませるよりは、フルーツを食べさせたほうがよいということが分かった。


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後援:春日井市教育委員会