大人の RIKA 教室

平成 28 年春期 第 1 回 (4 月 6 日)「民間航空機開発 よもやま話」

講演会お知らせ
日時
平成 28 年 4 月 6 日 (水) 14:00∼16:00
場所
中部大学 リサーチセンター
講師
名古屋大学 大学院 特任准教授 林 賢吾 氏
講演の様子

多くの機種 (MU-300、777、CRJ, CD300、787、MRJ 等) の開発にかかわった経験を基に話された。

プロジェクトマネジメント

航空機は高度約 10,000 m を飛行するので、内部はエンジンからでるブリードエアなどで与圧をかけて富士山の 5 合目あたりと同等にしている。従来のアルミ構造の機体では高度・低温を飛行した後湿度の高い高気温の地上付近に降下するとアルミ胴体構造の内面が結露して錆びの原因となっていたが、近年の炭素繊維の開発により 787 などの機体は複合材で錆びることがなきため機内の加湿さえも出来るようになった。

講演の様子
飛行の様子
着陸
講演の様子
講演の様子
飛行の様子
部品点数

3D-CAD の発展により、開発期間が短くなった。

フロントローディング
安全性・信頼性の追求
講演の様子
飛行機の価格
需要予測
講演の様子
投資回収曲線

YS-11 に関する反省点も述べらて、MRJ 開発にも生かされている。

落雷しても安全飛行が出来る

質疑応答

  1. 故障率 10-9 を達成する為のデータの取り方について
    • コンポーネントレベルでの故障率が満たない場合は二重~三重にシステムを設置する等の対策をとる
    • 実際は何機評価されるのか。故障率のみの試験ではないが一般に数機の試験機で安全性を検証する。又構造面の検証では、静強度試験機と疲労強度試験機の二機を使用する
  2. Q
    航空機は、非常に部品点数が多い。開発段階で設計や試験で品質を確保しても、量産段階で品質を確保し続けるのは難しいと考えるが、量産品質の確保はどうしているのか?
    A
    品質が高い認定されたメーカーで生産している。又、問題が発生した場合でも原因調査、対策ができるメーカーにお願いし検査記録を維持して不具合時に備える
  3. Q
    航空機は、ライバルも多く売価ダウンが想定されるが、コスト低減はどうしているのか?
    A
    3D 化による設計期間短縮による開発費低減や、量産コストはリベット 1 点から全ての部品コストを長期契約や多量購入による購買費削減などで常に見直している。しかし、コストダウンにより安全性が下がる手法はとらない
  4. 感想や感謝も沢山寄せられました (大部分省略させて頂きました)
    • 日本の製造業のあり方、外国との物造りの考え方など考えさせられました
    • 物を造るには、全てのインフラが文化としても揃っていることが必要
    が印象的でした
講演の様子


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講演の様子
後援:春日井市教育委員会