大人の RIKA 教室

平成 28 年春期 第 2 回 (5 月 14 日)「琵琶湖の環境汚染について 人類の環境依存度」

講演会お知らせ
日時
平成 28 年 5 月 14 日 (水) 14:00∼16:00
場所
中部大学 521 講義室
講師
同志社大学理工学部 Abi Vaziri 氏 専門は環境工学
タイムズスクエアの比較

NY タイムズスクエアの写真。左側が 150 年前、右側が現在の同じ場所を示したもの。(National Geographic より)

琵琶湖の水循環

  1. 琵琶湖の面積
    約 670㎡、周囲235  km、南北に長い (637  km)、日本最大の湖である。古くから水上交通の要として利用され、明治初期までは古代からの固有の生物相が存在していた。
  2. 琵琶湖の役割
    琵琶湖の重要性

    関西地域1500 万人の飲料水、田んぼに供給される。関西人にとっては生活の源 (重要な水がめ) になっている。湖を取り巻く山地を源流とし、瀬田川一か所から流出している。宇治川 (京都)、木津川・桂川、淀川 (大阪)、神戸と流れている。上流水域、中流水域、下流水域 (京都→大阪) と進むにつれて生活用水、排水の蓄積、循環、汚染濃縮が進んでいく。

    取水地域は 3,848 km2で 5 倍となる。60 % は森林、山地、20 % は田畑、10 % は工業地域に使用される。

    5 つの大きな河川 (姉川、犬上川、愛知川、安川、安曇川)+100 の小さな川で構成される。

    福井の原発が事故を起こすと 60  kmしか離れていない琵琶湖はひどく汚染されることになる。

  3. 講演の様子
    人類の足跡 (Ecological Footprint)
    20,000 年前~7 世紀頃まで
    共存の時代。古生代の生態系が豊かに育まれていった。内湖には琵琶湖の固有種が豊富であった。
    601 年~1869 年まで
    狩猟の時代。平安時代、琵琶湖は京の都と日本海を結ぶ水上交通の手段として利用された。
    1868 年~21 世紀 (現在)
    人類による開発の時代。明治以降は人類が積極的に自然環境に手を加えて開発を行っている。1896 年に大阪で大洪水が起こりダムを建設することになり、以降琵琶湖の自然環境は大きく損なわれていく。
  • 最大積載量:次世代の手を煩わせることなく環境を保全できる量
    琵琶湖の取水地は 3,848 km2
  • 琵琶湖では淡水パールが生産されている。
  • 人間の開発活動は全て「環境破壊」である。「ログハウスは環境にやさしい?」いいえ、下水道、電気、ガス、道路を整備することは環境破壊です。
  • 平野では動物たちが山へ移動している。三重県では鹿が移動しており車にぶつかる事故が発生している。
  • 近親交配をふせぐための防御行動である。
  • アメリカの雑誌は紙質が悪い。アメリカの新聞は一日に 80 ページもある分厚いもの。その古雑誌が船で日本に運ばれ、漫画雑誌にリサイクルされている。

聴講者の感想

  • 環境についての講演はあまり聞いたことがなかったので、知らないことが多かったです。勉強不足を感じました。
  • 琵琶湖の話は初めて聞く内容でした。たった数十年間の人間活動で古代から続く生物の多くが絶滅していると知り、驚きました。私たちは学校で学ぶ情報はあまりこのような情報がなく、どうすればよいかも知らない。


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講演の様子
後援:春日井市教育委員会